田中将大の実家？両親？母和美と父博？兄と弟雄士カープのトレーナー？

球界を代表する投手、田中将大選手。その圧倒的なパフォーマンスと輝かしいキャリアは、多くの野球ファンを魅了し続けています。「マー君」の愛称で親しまれる彼の強さの源泉は、一体どこにあるのでしょうか？

　本記事では、そんな田中投手を陰日向に支え続けてきた「家族」に焦点を当てます。兵庫県伊丹市にあるとされる実家の様子、厳しくも愛情深い指導で知られる父・博さんの存在、そして陰ながら家庭を守り続けた母・和美さんの献身。

　さらに、兄の噂の真相や、同じくスポーツの世界で活躍する弟・雄士さんの現在の活動まで、公表されている情報や報道を基に、田中将大投手の家族の絆と、知られざるエピソードを深掘りしていきます。

出身地	兵庫県伊丹市
生年月日	1988年11月1日（33歳）
身長 体重	188 cm 97 kg
投球・打席	右投右打
ポジション	投手
プロ入り	2006年 高校生ドラフト1巡目
初出場	NPB / 2007年3月29日 MLB / 2014年4月4日

田中将大投手の実家はどこ

田中将大投手の野球人生の原点ともいえる「実家」について、その場所や様々なエピソードを掘り下げていきましょう。

出身地・伊丹と少年時代

田中将大投手の出身地は、兵庫県伊丹市です。ここで生まれ育ち、野球選手としての第一歩を踏み出しました。伊丹市立昆陽里（こやのさと）小学校に通い、地元の少年野球チーム「昆陽里タイガース」に所属していました。

　このチームでは、後に読売ジャイアンツで不動のショートとして活躍する坂本勇人選手とバッテリーを組んでいたという話は、多くの野球ファンが知る有名なエピソードです。まさしく、日本球界を代表する二人のスター選手が、同じグラウンドで白球を追いかけていたのです。

坂本勇人と田中将大のお話は下記に記載しています。

仙台への移住説と「勝てないジンクス」

プロ入りし、東北楽天ゴールデンイーグルスでの目覚ましい活躍が始まると、田中投手のご家族に関する情報も徐々に聞かれるようになりました。

　特に、「ご両親が仙台市内に引っ越してきた」「田中投手が楽天在籍時に、両親が同じマンションの別フロアに住んでサポートしていた」といった内容の報道が見受けられました。

実際に、田中投手の楽天入団から数年が経過した2010年頃に、ご家族が本拠地である仙台に移り住んだという情報があります。これが事実であれば、息子のプロ野球選手としてのキャリアをより身近で支えたいという家族の強い思いの表れであり、生活の拠点を移すという大きな決断だったと言えるでしょう。

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その一方で、田中投手自身が語っていた興味深いジンクスがあります。

　それは「実家に帰ると勝てない」というものです。この「実家」とは、慣れ親しんだ兵庫県伊丹市の実家を指していると考えられます。プロの勝負の世界に生きるトップアスリートならではのゲン担ぎや、最高のパフォーマンスを発揮するための独自のルーティンの一環だったのかもしれません。

　実際に関西圏での試合の際にも、このジンクスを気にして伊丹の実家にはあまり立ち寄らなかったというエピソードも伝えられています。

現在の実家の状況と東北への思い

現在の田中家の実家が具体的に伊丹なのか、あるいは仙台にも拠点があるのかといった点について、公式に詳細な情報が発表されているわけではありません。しかし、田中投手にとって仙台が今もなお特別な場所であることは、彼の言動からもうかがえます。2025年3月にも「東北への思いは変わらない」とメディアに対して語っており、楽天イーグルスで過ごした時間と、東日本大震災を経験した地への深い愛情が感じられます。

また、家族との連携が続いていることを示すエピソードとして、2024年の能登半島地震の際、支援物資として個人でマットレス100本を寄付しましたが、その物資の選定にあたっては母親と弟に相談したと報じられています。離れていても、家族として互いを思いやり、協力し合っている様子が伝わってきます。

田中将大の両親？母の田中和美と父の田中博

田中将大投手の輝かしいキャリアを語る上で、ご両親の存在は絶対に欠かすことができません。父親の博（ひろし）さんと母親の和美（かずみ）さんが、どのように彼を支えてきたのかを見ていきましょう。

父・田中博さん：厳しさと愛情が生んだ「育成ノート」

中投手の父親である博さんは、1961年3月18日生まれ。その教育方針や息子への深い愛情あふれるサポートは、度々メディアでも紹介されてきました。

父・田中博さんの職業とメディア出演

博さんの職業は、大手精密機器メーカーである「コニカミノルタ」に勤務していた会社員であると報じられています。「カメラメーカーに勤務」という情報もありますが、コニカミノルタがカメラ事業を手掛けていた（現在は事業譲渡）ことを考えると、これらの情報は矛盾しません。

一般の方でありながら、博さんの名前が広く知られるようになったきっかけの一つが、2009年に放送されたキリンビールのCM「親子リレー編」です。

　当時、東北楽天ゴールデンイーグルスでエースとして活躍していた田中投手と親子で出演しました。

　「親・子。 人はつづく。 キリンビール」という心温まるキャッチコピーと共に、親子がビールを片手にリラックスした様子で語り合う姿が映し出されました。

このCMの撮影時、田中投手は前述の「実家に帰ると勝てない」というジンクスから、久しぶりに博さんと顔を合わせたと語っており、その際の本当に自然な親子の会話がCMに使用されたと言われています。

CMの中では、博さんが学生時代の将大投手に「お父さんのような家庭は持ちたくない」と言われたという過去のエピソードを笑いながら披露し、それに対して将大投手が「言った！言った！」と素直に認める、微笑ましい親子のやり取りも見られました。

　その理由について将大投手は、父親が休日に家で「ゴロゴロしててどこにも連れてってくれへん」からだったと、ユーモラスに明かしています。

「ベスト・ファーザー賞」と独自の教育方針

博さんは、その献身的な子育てが評価され、2010年には「ベスト・ファーザー賞 in 関西」の一般部門を受賞しています。この受賞は、田中投手を少年時代から精神面、そして技術面の両方で支え続けてきた父親としての姿勢が社会的に認められた証と言えるでしょう。

報道によると、博さんの教育方針は、時に厳しく、そして常に愛情に満ちたものでした。田中投手がまだ少年だった頃、博さんは自身の仕事が終わってから、息子のためにノックを1000本も打つなど、熱心な指導を行っていたと伝えられています。

　田中投手が所属していた少年野球チーム「昆陽里タイガース」の当時の指導者も、「博さんが最初のコーチだった」と証言しており、まさに親子二人三脚でプロ野球選手への道を切り拓いてきたのです。

特筆すべきは、博さんが実践していたとされる「育成ノート」あるいは「可視化ノート」の存在です。田中投手が登板した試合後、その日の投球数や配球内容、バッターとの駆け引きなどを細かくヒアリングし、それらをノートに記録・グラフ化。そして、そのデータに基づいて親子で反省点や改善点を話し合い、翌日の練習課題を共有していたと言われています。

　この徹底したデータ分析とそれに基づくフィードバックが、田中投手の代名詞ともいえるクレバーなピッチングスタイルや、冷静な状況判断能力を育んだ重要な要素の一つであることは間違いありません。

　また、練習環境の整備にも余念がなく、祖父がキャッチャー役を務め、父親である博さんがノッカー役となることで、平日でも質の高い練習ができる体制を整えていたというエピソードも、家族ぐるみでの手厚いバックアップ体制を物語っています。

プロ入り後のサポート体制

田中投手がプロ入りし、高額な契約金や年俸を手にするようになっても、ご両親の堅実なサポートは変わりませんでした。プロ入り当初、田中投手の給料はご両親が一括して管理し、本人にはお小遣いを渡す形を取っていたという話は有名です。これは、若くして大金を手にしたアスリートが道を誤ることなく、堅実に野球道に精進できるようにという親心と、それを受け入れる田中投手の素直な人柄を示していると言えるでしょう。また、プロとしての初任給で、父親の博さんには腕時計を、母親の和美さんには財布をプレゼントしたという心温まるエピソードも伝えられており、早くから家族への感謝の気持ちが深く根付いていたことがうかがえます。

母・田中和美さん：陰で支える「家をホテルに」の精神

田中投手の母親である和美さんについては、父親の博さんと比較するとメディアに登場する機会は少ないですが、陰ながら息子を支え続けてきた偉大な存在です。

メディアで語られた母の姿

和美さんの名前と姿がより多くのファンに知られるようになったのは、田中投手がMLBのニューヨーク・ヤンキースに在籍していた2015年のことです。ヤンキース球団が母の日に合わせて制作した特別なメッセージビデオに和美さんが登場し、田中投手から英語での感謝のメッセージが贈られました。このビデオを通じて、和美さんの穏やかで愛情深い人柄が垣間見え、ファンの間で大きな感動を呼びました。

栄養管理と生活面の徹底サポート

報道によると、和美さんは家庭において、主に栄養管理や遠征時の準備といった生活面全般を一手に引き受け、田中投手が野球に集中できる環境作りに徹底して努めていたとされています。あるインタビューでは、「夫（博さん）は練習、私は生活」という言葉で、家庭内での役割分担を語っていたとも伝えられています。

特に印象的なのは、「家をホテルにする」というポリシーを持っていたというエピソードです。遠征先の一覧を冷蔵庫に分かりやすく貼り出し、食事のメニューや睡眠時間の管理などを徹底することで、田中投手が常に最高のコンディションで試合に臨めるように細心の注意を払っていたと言われています。

このような母親によるきめ細やかで献身的なサポートが、長年にわたる田中投手の安定したパフォーマンスや、怪我の少ないタフな身体の維持に繋がっていることは想像に難くありません。まさに「縁の下の力持ち」として、田中投手の野球人生を支え続けてきたのです。

田中将大投手の兄弟：兄と弟の田中雄士カープのトレーナー？

田中将大投手には、2歳年下の弟がいます。兄とは異なる形でスポーツの世界に関わる弟・雄士（ゆうじ）さんと、巷で噂される「兄」の存在について見ていきましょう。

弟・田中雄士さん：兄の背中を追い、トレーナーとして独立

田中投手には、2歳年下の弟、田中雄士（たなか ゆうじ）さんがいます。兄である将大投手の影響を受け、自身も野球の道を歩みました。

野球選手としての経歴

雄士さんは、兄・将大さんの背中を追いかけるように野球を始め、大学までプレーを続けていました。高校は岩手県の強豪、盛岡中央高等学校に進学し、その後、青森大学でも野球部に所属。ポジションは兄と同じく投手だったとされています。兄ほどの実績を残すことはなかったかもしれませんが、長年白球を追い続けた経験は、その後のキャリアに大きな影響を与えることになります。

トレーナーとしてのキャリアと広島カープ時代

大学卒業後、雄士さんは選手としてではなく、アスリートを支える道を選びます。スポーツトレーナーとしての専門知識と技術を習得するため、専門学校に進学しました。

卒業後は、多くのアスリートのコンディショニングを手掛ける「小守スポーツマッサージ療院」に所属し、トレーナーとしての実務経験を積んでいきます。そして、2019年10月頃から、プロ野球セ・リーグの広島東洋カープにトレーナーとして帯同するという大きな転機を迎えます。主に秋季練習や春季キャンプに同行し、選手の体のケアやトレーニング指導などを担当しました。

このカープ帯同時には、その容姿が兄である将大投手に「めっちゃ似ている」とメディアで報じられ、話題となりました。球団関係者からも「マー君に似ているね！」と声をかけられ、「弟です」と答えると大変驚かれたというエピソードも伝えられています。兄の知名度も手伝って注目を集めましたが、実直な仕事ぶりで選手やスタッフからの信頼を得ていたようです。あるインタビューでは、兄である将大投手から「今までお疲れさん」というねぎらいの言葉をかけられたことが、唯一褒められたと感じた瞬間として心に残っていると語っており、兄弟ならではの厳しくも温かい絆が垣間見えます。

現在の活動と自身の治療院

広島東洋カープでのトレーナー活動を経て、雄士さんはさらなるステップアップを目指します。2023年11月には、自身の治療院「鍼灸マッサージ治療院たなか」を東京都調布市に開業しました。この治療院では、これまでの経験で培った技術や知識を活かし、鍼灸治療やマッサージなどを提供しています。また、訪問形式での施術や、引き続きスポーツトレーナーとしての活動も精力的に行っており、プロ野球選手だけでなく、メジャーリーグに挑戦するアスリートの個別コンディショニング契約なども手掛けていると報じられています。兄・将大投手とは異なるアプローチで、同じスポーツ界の最前線で活躍する「田中家流・裏方のプロフェッショナル」としての道を、着実に歩んでいます。

なお、一部で同姓同名のキックボクサーや実業家、歌手の田中雄士さんの情報が出てくることがありますが、これらの方々は田中将大投手の弟・雄士さんとは別人ですので、混同しないように注意が必要です。

「兄」の存在は？兄弟構成の真実

一部のインターネット上の情報などで、「田中将大投手には兄がいるのではないか？」という噂が見られることがあります。しかし、これまで公表されている情報や主要メディアの報道、関係者の証言などを総合的に確認する限り、田中将大投手に兄がいるという事実は確認できませんでした。

田中家の兄弟構成は、「長男・将大さん、次男・雄士さん」の二人兄弟であるというのが定説です。

　田中姓の他のアスリートや、田中投手の出身校である駒澤大学附属苫小牧高等学校の一学年先輩にあたる八木将康さん（俳優であり、EXILE SHOKICHIさんの弟）などの情報が関連して表示されることがありますが、これらは田中投手の実の兄とは直接関係のない情報です。したがって、現時点では「田中将大投手に兄はいない」と考えてよいでしょう。

まとめ：田中将大の実家？両親？母和美と父博？兄と弟雄士カープのトレーナー？

ついて、様々な情報やエピソードを交えながら詳しくご紹介しました。兵庫県伊丹市での少年時代から、プロ入り後の家族ぐるみのサポート、特に父親の「育成ノート」に象徴される熱心な指導や、母親の徹底した生活管理が、田中投手の強靭な精神力と肉体を育んだことがうかがえます。

　また、弟・雄士さんもスポーツトレーナーとして独自の道を歩み、兄弟それぞれがスポーツ界で輝きを放っています。公表されている情報は限られていますが、その端々から感じられる家族の深い絆こそが、田中投手の輝かしいキャリアを支える大きな力となっているのでしょう。

　今後も田中投手、そして彼を支えるご家族の活躍から目が離せません。