山本由伸選手は、NPBで3年連続投手四冠を達成した逸材であり、日本球界を代表するすごい投手です。
その実力がいったいどれくらいなのか、さらに彼の投げ方や“おかしい”とまで言われるフォームの秘密など、気になるポイントは数多く存在します。
特に160キロ近いストレートやスリークォーターの角度から投げ込む独特な投球スタイルは、いわゆる“アーム投げ”と評されることも。
実際には徹底した体幹トレーニングと柔軟性を重視し、安定感と球威を両立している点が大きな特徴です。そんな山本選手の魅力と、トップクラスに君臨する理由を掘り下げます。
山本由伸のプロフィール
項目 | 内容 |
---|---|
名前 | 山本由伸(やまもと よしのぶ) |
生年月日 | 1998年8月17日 |
出身地 | 岡山県備前市 |
身長 | 177cm |
体重 | 80kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2016年 ドラフト4位 |
初出場 | 2017年8月20日 |
年俸 | 4,000万円(2019年) |
経歴 | 都城高等学校→オリックス・バファローズ (2017 – ) |
山本由伸はなぜすごいのか?圧倒的な総合力
山本由伸の偉大さ
山本由伸は、日本プロ野球(NPB)のオリックス・バファローズで活躍後、2024年にロサンゼルス・ドジャースと12年3億2500万ドルの契約を結びました。
NPBでは3回パシフィックリーグMVP、3回Eiji Sawamura Award(サイ・ヤング賞相当)、3回三冠王(勝利数、ERA、奪三振でリーグトップ)を達成します。
特に2023年はERA 1.21という驚異的な成績を残しました。
NPBでは7年間で平均ERA 1.72、MLB初年度は90イニングで105奪三振、ERA 3.00。
ドジャースとの契約額はピッチャー史上最高額で、その価値を証明しています。また、奪三振率10.5 K/9、与四球率2.2 BB/9はMLBでもトップクラスです。
圧倒的な総合力がすごい
オリックスのイケ総合力が高い投手は貴重ですが、その中でも山本由伸投手は「球速・変化球・制球力」の三拍子がすべて超一流と評価されています。
具体的には、日本プロ野球(NPB)で3年連続投手四冠(最多勝・最優秀防御率・最多奪三振・最高勝率)を達成し、歴代屈指の成績を残しました。
多くの専門家や元プロ選手が「NPB史上最高クラスのエース」と評している点が、そのすごさを物語っています。メン投手。
山本由伸選手の投球スタイル
かつてダルビッシュ有投手や田中将大投手、さらには大谷翔平選手らがNPBからMLBに挑戦しましたが、専門家やメジャースカウトは「山本投手の完成度は既にトップクラス」と口をそろえています。
実際、MLB移籍後も短期間で環境に適応し、ポストシーズンで好投を見せるなど、その実力を証明しています。
特徴 | 内容 |
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球速 | 150キロ台後半に達する速球 |
変化球 | スプリット、カーブ、カットボール、スライダーなど多彩な球種 |
制球力 | 低い与四球率とWHIPで無駄な走者を少なくする |
安定感と勝負強さ | 国際大会やポストシーズンでも結果を残す精神力 |
投球フォーム | スムーズな体重移動、安定した軸、独特な腕の使い方 |
特筆すべき球種 | 高速スプリットと「レインボーカーブ」 |
山本由伸のどれくらいすごいのか?(具体的な実績と数字と評価)

具体的な実績・数字がすごい
山本由伸の偉業は野球史上極めて稀です。
3年連続投手四冠(2021~2023年)は、勝利数、防御率、勝率、奪三振でリーグトップを独占する史上初の快挙で、圧倒的な支配力を示します。
防御率1点台(1.68以下)を3年連続で継続し、打者が打ち崩すのは至難の業。WHIP0点台は走者を許さない制圧力で、相手打線に絶え間ないプレッシャーを与えます。さらに、
2年連続ノーヒットノーラン(2022年、2023年)は技術と精神力の卓越性を証明する大記録で、打者にとって「打てない」存在です。これらの成績は、山本が現代野球の頂点に立つ投手であることを明確に示します。
彼のERAが一貫して低く、特に2021年から2023年は1.39、1.68、1.21と非常に安定した成績を残していることがわかります。また、奪三振数も高く、2021年は206、2022年は205と200近くを記録しています。
記録・特徴 | 内容 |
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3年連続投手四冠 | 2021年から2023年まで史上初の快挙 |
防御率1点台の継続 | 3年連続で1.68以下を記録 |
WHIP0点台 | 4年連続で0点台を維持し、相手打線にプレッシャーを与え続ける |
ノーヒットノーラン | 2022年と2023年に2年連続で達成 |
最多勝・最優秀防御率・最多奪三振・最高勝率 | 投手四冠のタイトルを3年連続で獲得 |
国際大会での活躍 | WBCでエースとして優勝に貢献 |
歴史的な大型契約
12年3億2500万ドルという契約は、当時のピッチャー史上最高額(MLB.comより)であり、山本選手の価値を最もダイレクトに示す数字と言えます。
メジャー球団がそれだけの投資を行う背景には、日米双方で結果を残せる確信があったからこそです。
こうした指標を見ても、山本選手は「小柄でも160キロ前後の速球と高い制球力を両立できる稀有な存在」であることが明らかです。
2024年におけるMLBでの活躍ぶりは、まさにその偉大さを証明する最初の一歩となっています。
メジャー専門家からの高い評価
米メディアや野球界のOBからは、「MLBでもトップクラスの制球力を持つ先発」との評価を受けています。
特に、「短期決戦でこそ真価を発揮できる投手」と見られている点は、彼の技術的な優位性と精神力が広く認められている証拠です。
制球力は投手の基礎でありながら、MLBの強打者たちを相手にそれを維持することは極めて難しい。この評価は、山本が単なる実力者ではなく、特別な才能を持つ選手であることを示しています。
国際大会での実績
国際舞台でも輝きを放ち、2020年東京オリンピックと2023年WBCで日本代表として金メダルを獲得します。
2024年のMLBワールドシリーズ優勝により、オリンピック金メダル、世界野球クラシック金メダル、ワールドシリーズリングを全て獲得した初の選手となりました。
2023年WBCで156km/h超の速球を連発し、世界トップクラスの打者を相手に無失点リリーフや先発好投を記録。金メダルや世界一奪取に大きく貢献しました。
打者からすれば「球が速いうえに制球もいい。しかも変化球が多彩」という三重苦で、ベンチからの声でも「対策しても打てない」という嘆きが絶えません。
実際に、NPBの他球団コーチが「山本の投球プランを立てても、彼の調子が普通以上なら何もできない」とインタビューで語ったこともあります。
メジャーでも数値が凄い
山本由伸選手の偉大さを数値で示すうえでは、以下の指標が非常に有用です。
2024年のMLB初年度から高水準の成績を残している点も含め、彼の総合力が“本物”であることを裏づけています。
リーグ | 防御率(ERA) | 奪三振率(K/9) | 与四球率(BB/9) |
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NPB | 1.82 | 9.3以上 | 低い(具体的な数値は不明) |
MLB(2024年) | 3.00 | 10.5 | 2.2 |
山本由伸選手は、NPB時代に平均防御率1.82を記録し、圧倒的な安定感を示しました。
メジャー移籍1年目(2024年)でも防御率3.00を達成し、リーグ全体を見渡してもトップクラスの成績です。これは、彼の速球の球威と多彩な変化球をしっかり制御できる技術が大きく寄与しています。
また、MLB初年度の奪三振率は10.5 K/9で、メジャーの強打者相手でも三振を奪える力を証明しました。NPBでも平均9.3 SO/9以上をキープしており、日米で変わらぬ奪三振能力が光ります。
与四球率もMLB初年度に2.2 BB/9と、コントロールの良さが際立っています。NPBでももともと与四球率が低く、走者をむやみに出さない投球が彼の安定感を支える大きなポイントです。
「すごさ」の総合
こうした要素をすべて備えている投手は非常に珍しく、専門家からは「彼の弱点を見つけるのが難しい」という声も出ています。山本由伸投手は、日本のみならず世界の舞台でも**“圧倒的な総合力”**を発揮し続ける、まさに現代野球を代表するエースと言えるでしょう。
特徴 | 内容 |
---|---|
小柄でも160km/hを出せる希少性 | 身長178cmながら剛速球を投げる能力 |
制球力と変化球の多彩さ | ストレート、スプリット、カーブ、カットボールなど多様な球種を正確に投げ分け |
独自フォームとトレーニング | ウエイトを避け、やり投げや体幹重視のトレーニングでしなやかな投球を実現 |
国際舞台やポストシーズンでの勝負強さ | 大舞台でも安定した投球を貫くメンタルと安定感 |
NPB史上初の3年連続投手四冠 | 最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率を3年連続で獲得 |
山本由伸の投げ方はおかしい?アーム投げやスリークォーターの真相

「おかしい」という表現は一見ネガティブに聞こえますが、山本投手の場合は「常識はずれにすごい」という賞賛のニュアンスが大きいです。
コンパクトかつ効率的なアーム投げ
いわゆる“アーム投げ”に見えるかもしれませんが、下半身の粘りと体幹の強さでカバーしており、むしろリリースポイントが安定しやすいのが特長です。
足から指先まで“しなる”ように使うことで、小柄ながら160km/h近いスピードと高い回転数を生み出します。
ウエイトトレーニングを極力避け、やり投げやブリッジなど“しなやかさ”を磨くメニューを徹底。これにより故障リスクを抑えつつ、球威とキレを高次元で両立しています。
本人も「フォームが奇抜だと言われても、理にかなっているから変える必要がない」と公言しています。
MLBのボールは滑りやすく合わないという声もありましたが、試合を重ねるごとに微調整を加えて適応している様子が、映像解析を行う元プロ投手や評論家からも報告されています。
スリークォーターの角度?アーム角度の真相
一般的には腕を斜め45度ほどに振る「スリークォーター」と分類されますが、山本投手の場合はややオーバースロー寄りともいえる微妙な位置です。
スリークォーター投法の利点です。
特徴 | 内容 |
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肩肘への負担が少ない | オーバーほど上げず、サイドほど横振りしないためバランスが良い |
変化球が投げやすい | 高速フォークやカーブ、スライダーなど、横の変化・縦の変化どちらにも対応しやすい |
被打率を下げやすい | 打者の目線とボールの軌道が合いにくく、リリースまでの「出どころ」が見づらい |
投球フォームの特徴 | スムーズな体重移動、安定した軸、独特な腕の使い方、多彩な球種、投げ分け |
球種 | ストレート、スプリット、カーブ、カットボール、スライダー(使用していない) |
リリースポイント | メジャーでは低い方に位置し、打者にボールの軌道を読ませにくい |
山本投手はここに自分流のアレンジを加えた「山本流スリークォーター」を確立。結果、打者からは「球がどこから出てくるかわからない」との声もあり、ほぼすべての球種で高い奪三振率を誇っています。
山本由伸は160キロの剛速球と「アーム投げ」の両立は可能?

通常、「アーム投げ」は肘や肩への負担が大きく、高速球を連発しにくいといわれます。しかし山本投手は独自のトレーニングでそれを克服しました。
軸足と左足の使い方
左足を突っ張ることでブレーキをかけ、上半身が突っ込みすぎないようにしています。これにより、投球モーション全体にブレが少なく、リリースポイントが安定しました。
体幹を意識した柔軟トレーニング
やり投げフォームの練習など、“投げる動作”に特化したトレーニングを積むことで、「投げるための筋肉」と「柔軟な関節可動域」を兼ね備えています。
経験とメンタル面
「肘を壊すのでは」という不安を抑え込み、しっかり腕を振る強いメンタルを持っています。大事な試合でもいつも通りのフォームを貫けるのは精神的強さの賜物です。
専門家や元投手のSNS投稿などで「山本のフォームは理にかなっている。普通のアーム投げとは違う」と言及されるほど、革新的な投げ方というのが実際のところです。
まとめ:【山本由伸の手投げ?】スリークウォーター?アーム投げは?投げ方がすり足投法?フォール変更理由?
山本由伸選手の“すごさ”は、160キロ級の速球やスリークォーターの角度を活かした独特なフォーム、さらに“アーム投げ”と呼ばれながらも故障リスクを抑える技術力など、多角的に評価されています。
小柄な体格でも高い球威と制球力を両立し、数字で示される圧倒的な成績やポストシーズンでの安定感が、その評価をしっかり裏づけているのです。
今後もMLBの舞台でさらなる進化を遂げる可能性が高く、野球ファンのみならずスポーツ好きが目を離せない存在となるでしょう。まさに“どれくらい”すごいかを語るにふさわしい、“本物”のエースです。
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