前田健太選手は、広島カープからメジャーリーグへ挑戦し、多くの実績を積み重ねてきた右腕投手です。
ドジャースでの出来高重視契約を皮切りに、ツインズやタイガースで活躍し、2025年シーズンの動向が大きな注目を集めています。ファンが気にするのは、日米通算200勝の達成やカープ復帰、さらに巨人入りの噂など幅広い話題です。
本記事では、前田選手の年俸推移や契約期間、背番号の変遷、そして2026年以降の去就がどうなっていくのかを多角的にまとめています。噂と公式情報を整理しながら、背景にある家族事情や黒田博樹氏との対比などにも触れ、最新の展開を解説します。
前田健太の年俸推移
NPB(広島東洋カープ)時代の年俸
前田健太投手は、2006年高校生ドラフト1巡目でPL学園から広島東洋カープに入団しました。
1年目は推定800万円の年俸でしたが、2010年に投手三冠(最多勝・最優秀防御率・最多奪三振)を達成すると、7500万円まで一気に上昇します。さらに、2015年まで在籍したカープでは、エースとしてチームを牽引しながら徐々に年俸を上げ、最終的に推定1億5000万円~3億円規模に到達しました。
特に2010年と2015年には沢村賞を獲得し、評価を高めています。カープ時代は「背番号18」を背負い、ファンの間では“マエケン”の愛称で親しまれました。
年度 | 年俸 | 差額 | 所属球団 | 背番号 |
2015年(27歳) | 3億円 | +2000万円 | 広島東洋カープ | 18 |
2014年(26歳) | 2億8000万円 | +7000万円 | 広島東洋カープ | 18 |
2013年(25歳) | 2億1000万円 | +6000万円 | 広島東洋カープ | 18 |
2012年(24歳) | 1億5000万円 | 0円 | 広島東洋カープ | 18 |
2011年(23歳) | 1億5000万円 | +1億200万円 | 広島東洋カープ | 18 |
2010年(22歳) | 4800万円 | +2300万円 | 広島東洋カープ | 18 |
2009年(21歳) | 2500万円 | +1700万円 | 広島東洋カープ | 18 |
2008年(20歳) | 800万円 | 0円 | 広島東洋カープ | 18 |
2007年(19歳) | 800万円 | - | 広島東洋カープ | 34 |
2006年(18歳) | 契約金8000万円 | - | 広島東洋カープ | - |
ドジャース時代の出来高重視契約
2015年オフ、前田投手はポスティングシステムを通じてメジャーリーグ(MLB)へ挑戦しました。
ロサンゼルス・ドジャースと結んだ8年総額2500万ドル(当時のレートで約35〜37億円)の契約は、基本給を抑える代わりに出来高(インセンティブ)を大きく設定した異例の内容です。
先発登板数や投球回数に応じて報酬が上乗せされる仕組みで、右肘の不安が指摘される中、“自らの実力に賭ける”契約とも言われました。
実際には、8年間で約5150万〜5200万ドル(約77億円)程度を稼いだとの報道があり、当初の契約総額を大幅に上回る結果です。
MLB1年目の2016年に二桁勝利を挙げるなど好成績を残し、出来高の大半を獲得したことが大きな要因とされています。さらに、ドジャース時代にはポストシーズンの先発やブルペン起用など柔軟に対応し、チームへの貢献度を示しました。
ツインズ〜タイガースでの契約安定
2020年にはツインズへトレード移籍し、引き続きドジャース時代の契約下でプレーを続けました。
2023年オフにFA(フリーエージェント)となった際には、日米の複数球団から興味を持たれたと報じられています。
しかし、最終的に前田投手が選んだのはデトロイト・タイガースとの2年総額2400万ドル(約36億円)の契約でした(2024年1400万ドル、2025年1000万ドル)。出来高はほとんど設定されず、安定感を重視した条件と見られます。2024年シーズンの苦戦もあって、2025年に再度パフォーマンスを示すことが今後の去就に直結すると言えます。
前田健太 (まえけん)のカープ復帰はいつ?2025年の背番号
2026年以降が有力視される理由
前田投手は2025年シーズンがタイガースとの契約最終年であり、同年オフにFAとなります。
カープ復帰の可能性は常に取り沙汰されていますが、2025年まではMLBと契約下にあるため、少なくともその後(2026年シーズン)になるという見方が一般的です。
前田投手自身もかねてから「広島カープで育ててもらった恩がある」と発言しており、2024年末にはSNSで「2026年以降に日本復帰も視野に入れたい」と言及したとの報道もあります。
黒田博樹氏との対比
前田投手がリスペクトを公言している黒田博樹氏は、ヤンキースから大きなオファーを断ってカープへ復帰し、チームのリーグ優勝に貢献しました。
前田投手も「力があるうちに日本に戻りたい」と似た考えを持っているとされます。黒田氏が40歳を目前にNPB復帰を選んだように、前田投手も同様の道を歩むかが注目点です。ただし、家族の生活基盤やメジャーでの日米通算200勝へのこだわりなど、判断材料は多岐にわたると見られます。
広島との再契約の課題
カープは若い先発投手が台頭しているシーズンもあり、チーム編成上ベテランをどこまで必要とするかは一概に言えません。さらに「背番号18」は若きエースの森下暢仁投手が着用しており、復帰時に番号問題が生じる可能性もあります。ファンからは「やはりマエケンには18番を」「20番や25番もあり得る」などさまざまな意見が出ていますが、最終判断は球団と前田投手の間で慎重に話し合われると予想されます。
「断裂しているわけではないし、このまま投げられないわけではない。ただ、これから先、自分の野球を続けるためにも、自分のキャリアが伸びる可能性もあるので決断しました。我慢して投げていたら、今年みたいな成績。クビになったら終わりですから」
タイガースでの「18」は継続
2025年に関しては、前田投手はデトロイト・タイガースで引き続き「背番号18」を使用する見込みです。
日本時代から慣れ親しんだ番号をMLBでも着用し続け、ドジャース、ツインズでも基本的に18番でした。ベテランとしてのプライドと愛着が込められており、タイガース移籍後もチーム側が快く受け入れたといわれています。ファンの間では「マエケン=18」とのイメージがすっかり定着しています。
カープ復帰時の背番号論争
もし2026年以降にカープ復帰が実現した場合、現状の「18」は森下投手が付けているため、調整が必要になります。森下投手が譲るか、新番号を与えるかは不透明です。
一部報道では「25番を継承して新井貴浩監督との絆を示す案」や「WBCでの実績から20番に変える案」などが取り沙汰されています。しかし、ファン心理としてはやはり“マエケン=18”にこだわる声も根強く、復帰が正式に決まった時点で大きな話題となるでしょう。
前田健太巨人入りの噂
坂本勇人との同期・在京志向
一方、前田投手が日本に復帰する際、読売ジャイアンツ(巨人)も候補になるのではないかとの噂があります。
理由のひとつとして、坂本勇人選手との親交が挙げられます。ふたりは1988年生まれの同学年で、野球日本代表などで交流があり、互いにリスペクトする仲です。
また、前田投手の夫人が在京志向を持つとも報じられており、家族の生活拠点を考慮するなら、首都圏でプレーするメリットが大きいという見方もあります。
巨人の補強ニーズと資金力
巨人は菅野智之投手の不調や高年俸の割に投手陣が安定しないシーズンが続き、先発ローテーションの再構築が課題とされています。
もし前田投手がFA市場に出れば、大型契約を提示できる球団として巨人の存在感は大きいでしょう。過去にもメジャー帰りの大物選手を獲得してきた経緯があり、「菅野の後継エースとして前田獲得に動く」という憶測が出ても不思議ではありません。
広島愛とのはざまで
しかし、前田投手自身が「カープへ恩返しをしたい」という思いを繰り返し語っていることを踏まえれば、巨人移籍はあくまで可能性の一つにすぎません。
ファンの間では「マエケンが巨人に行くのはショック」という声もあり、複雑な感情が渦巻いています。資金力や家族の事情を優先するか、古巣愛を貫くか、前田投手にとっては悩みどころになるかもしれません。
前田健太の契約はいつまで、なぜ?
タイガースとの契約満了
前田投手は2023年オフ、FAとなったタイミングでタイガースと2年契約(総額2400万ドル)を結び、これが2025年シーズン末まで継続します。契約にはオプトアウトやトレード拒否権がないとの報道があるため、2025年オフにFAとなるのは既定路線です。年俸の0.5%を球団の慈善基金へ寄付する条項がついているなど、ユニークな契約形態も注目されました。
家族と通算200勝の人生設計
前田投手がMLB残留を続けてきた背景には、家族の生活基盤(子供の教育環境など)や日米通算200勝への意欲があるとみられています。
広島時代に97勝を積み重ね、MLBでも着実に勝ち星を重ね、現時点では165勝前後と報じられることがあります。
2025年に10勝前後を上積みできれば、2026年に日本で大台到達を狙うシナリオが見えてくる可能性もあります。黒田博樹氏のように「もう一度カープで花道を飾りたい」という気持ちと、家族の希望をどのように擦り合わせるかがポイントになりそうです。
なぜ今の契約を選んだのか
タイガースとの契約は、ベテランとしての安定感や復帰後のリスクを最小限にする意味合いが強かったと推測されます。トミー・ジョン手術明けの不確定要素が大きい中で、いち早く正式オファーを出したのがタイガースだったことも決め手になったようです。
FA市場で金額を吊り上げるより、「いち早く安心できる環境で、もう一度先発ローテーションを勝ち取りたい」という意向が優先されたと示唆されています。
まとめ:前田健太の年俸推移?カープ復帰いつ背番号 2025?巨人入り?契約いつまでなぜ
前田健太選手は、2025年末までタイガースと契約しており、ここでのパフォーマンスが将来を左右すると言われています。カープ復帰においては「背番号18」問題や日米通算200勝への思いが交錯し、巨人入りの噂も在京志向や坂本勇人選手との同期関係から浮上しています。
ただし、いずれも公式に決まったわけではなく、多くは報道や関係者の発言をもとにした憶測です。メジャーでさらに実績を重ねるか、古巣カープのマウンドに戻るか、あるいは別の道を選ぶのか——ファンやメディアの関心は尽きません。最新情報をこまめにチェックして、前田選手の動向を注目していきましょう。
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