巨人の橋上秀樹監督代行
巨人が交流戦から指揮を執る橋上秀樹監督代行の下で阪神、ヤクルトと熾烈な優勝争いを繰り広げているが、目に付くのは打線の迫力不足だ。
29日現在、チーム打率は.231と広島に次いで下から2番目の数字である。
特に大きな懸案事項となっているのが、レギュラーを固定できない三塁だ。
坂本勇人の衰えが顕著になっているが、リチャードなど期待の若手たちも伸び悩んでいる。
ダルベックが一、三塁を守っているが、打撃への負担を考えると一つのポジションで固定するのが理想だろう。
そこで、今オフにFA補強で大本命と見られる野手がいる。
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期待外れのリチャード
阪神は一塁を大山悠輔、三塁を佐藤輝明という「チームの顔」が並び立つのに対し、巨人は流動的だ。
一、三塁を固定できず、ダルベックが両方のポジションで起用されているほか、本職が捕手の大城卓三、岸田行倫が一塁で起用されることも。
三塁はゴールデングラブ賞を受賞した経験を持つ坂本勇人が守備力なら申し分ないが、打率1割台と打撃の状態が上がってこない。
阿部慎之助前監督が大きな期待をかけていたリチャードも3試合出場で打率.125、1💥 本塁打、1打点。
シーズン途中にトレードでソフトバンクから加入した昨年は自己最多の11本塁打を放ったものの、3月に左手骨折で出遅れた今年は置かれた立場が変わっている。
1軍復帰した直後の6月13日の西武戦(ベルーナ)で今季初アーチを放ったが、その後の2試合で無安打に終わると、ファーム再調整が決まった。
目次
大本命は広島・坂倉
ダルベックが来季も契約延長するか現時点では不透明な状況だが、FA市場でこの補強ポイントに合致する選手がいる。順調にいけば今季中にFA権を取得する広島の坂倉将吾だ。 大きな魅力はコンタクト能力と長打力を併せ持つ打撃だ。21年に打率.315、12本塁打、68打点をマーク。チームメートだった鈴木誠也(現カブス)と熾烈な首位打者争いを繰り広げると、翌22年もチームで唯一全試合出場を果たし、打率.288、16本塁打、68打点をマーク。その後も4年連続2ケタ本塁打を放つなど主軸として活躍し、今年も勝負強い打撃で4月下旬以降に4番で固定されている。 「今年は開幕から捕手で起用されていましたが、5月以降は一、三塁で出場しています。捕手は守備の負担が大きいので、持ち味の打撃を生かせるなら内野の方がいいでしょう。推定年俸1億4000万円とこのクラスの選手としては安いので、FA権を行使した場合は複数の球団が獲得に乗り出す可能性があります。巨人は獲得リストの中で大本命になるでしょう」(スポーツ紙デスク)
先輩の存在
広島から巨人にFA移籍した選手の先例が丸佳浩だ。広島時代の16年からリーグ3連覇を飾ると、巨人にFA移籍した19年からリーグ連覇と「1人5連覇」を達成。近年は若返りのチーム方針もあり出場機会を減らしているが、巨人にFA移籍して力を発揮できない選手が少なくない中で、コンスタントに活躍してきた。 広島を取材するスポーツ紙記者は分析する。 「今オフに坂倉の獲得に動く場合、丸の存在が大きなプラスに働くでしょう。千葉出身で高卒入団という共通点を持っていたことから、丸は広島時代にかわいがっていました。坂倉は打撃について相談するなど丸を慕っていたので、同じユニフォームを着て再びプレーする可能性があります」
ロッテも狙う
広島が低迷期を迎えていることも、坂倉の決断に影響を及ぼすだろう。リーグ連覇を達成した以降の19年からの7年間で6度のBクラスと優勝争いから遠ざかるシーズンが続き、今年も2ケタ以上の借金で最下位争いと苦しい戦いが続いている。期待の若手だった羽月隆太郎が春季キャンプを目前にした1月下旬に「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物「エトミデート」を使用したとして逮捕されるショッキングな出来事が起こり、シーズン開幕後も明るいニュースが少ない。 「新井貴浩監督は今年限りで退任が濃厚でしょう。坂倉は広島への愛着が強い選手ですが、今の広島は新たな体制で再出発しても再び優勝争いができるチームに成長するまで時間が掛かる。1人の野球人として新たな環境で挑戦したいと考えることは不思議ではないと思いますし、今の広島に残留したいと感じるか疑問です」(前出のスポーツ紙記者) 巨人以外にもDeNA、ヤクルト、中日、ロッテなど三塁のレギュラーを固定できていない球団は多い。DeNAは宮崎敏郎の後継者を必要としており、ロッテはプロ3年目の寺地隆成が開幕から三塁で起用されていたが、55試合出場で打率.166、3本塁打、13打点と結果を残せず今月10日にファーム降格が決まった。地元・千葉出身の坂倉は、ロッテにとっても課題の得点力を解消するために魅力的な選手であることは間違いない。 坂倉は目の前の試合に集中するはずだが、オフのストーブ戦線で主役になることは間違いないだろう。
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