書籍『長嶋さん、王さん、藤田さん。ときどき原さん』
巨人お家騒動 当事者の岡崎郁が明かす「清武の乱」知られざるその後
岡崎郁
2026年6月15日 10:30
【写真は共同】
長嶋さんと王さんは神様。
藤田さんは父親。
原さんは兄貴。
1979年-2021年
四者四様の指揮官に寵愛された男が振り返るジャイアンツでの物語
私だけに見せた”喜怒哀楽”な素顔
岡崎郁著『長嶋さん、王さん、藤田さん。ときどき原さん 私と4人の巨人軍監督』から、一部抜粋して公開します。
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知られざる「清武の乱」その後
この年はクライマックスシリーズでヤクルトに敗れてシーズンが終わりました。
その後にすぐ清武代表と面談があって「来年もヘッドコーチを頼む」と言われていました。
それから秋季キャンプのために宮崎に飛びました。
あれは11月11日のことで練習が休みの日だったと思うのですが、清武さんがその日の夕方から緊急会見をするという話が宮崎の方にも入ってきていました。
「一体何の会見なんだろう?
」と宮崎でもざわざわしていて、「何だ何だ?
」という感じで会見をパソコンで見ていました。
そしたらまさか自分の名前が出てきたのです。
「え!?どういうこと??」
正直、戸惑いました。
詳細は割愛しますが、要は私が来年のヘッドコーチに決まっていたところを、読売新聞の渡邊恒雄主筆が「江川にしろ」と言ったことが騒動の発端だったわけですよね。
それはもちろん私としたら面白い話ではありません。
「俺じゃダメなのかよ」みたいなことですけど、でも実際このシーズンは3位だったわけです。
優勝を宿命づけられている巨人のヘッドコーチとしては、降格されてもクビにされても致し方ない成績でした。
ただ清武さんには「今年はダメだったけど、いろいろ経験もしたし、反省するところは反省して来年やり返せ」と言われた後の出来事でした。
そのときに「お前はクビだ」なら甘んじて受け入れますが、GMという絶対的な権限がある人に「来年もやれ」と言われて、来年に向けて秋季キャンプも始まっているのに「やっぱり岡崎じゃあダメ」と言われるのは面白くはありません。
騒動後に原さんとも話をしました。
「俺は来年もお前がヘッドだと思ってるから、しっかりやれ」
室内練習場でそんなことを言われた記憶があります。
清武さんは結局その会見のあとに解雇されて、後任として原沢敦さんがGMになりました。
原沢さんには食事に誘っていただいて「いろいろ嫌な思いをさせてしまったかもしれないけど、来年もヘッドコーチでいくから」という話をいただきました。
そのあと、実は渡邉主筆とも一対一で話をしています。
年が明けた一月のある日でした。
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